03.03.2016
たかが杼、されど・・・
お天気もよく暖かで、穏やかなひな祭り日和ですね。

今シーズン初めての麻を織り始めました。
麻糸は摩擦に弱く、ほとんど伸び縮みしないので、
シルクやカシミアとは違った工夫がいります。
特に今回使っているのは細い単糸なので、毛羽立ちもあり、
とても切れやすいです。
伸び縮みしないので、経糸のテンションは高めにしています。
摩擦に弱いので、筬が行き来する回数を減らすために、
こまめに経糸を繰り出すようにします。
緯糸を通すときも、糸の出方や引っぱり具合に気をつけます。
シルクを織るときは杼(ひ)の下に手を添えて
緯糸のテンションを加減していますが、
麻糸の場合、それでは引っ張られすぎるようなので、
杼に「ソフトシール」というものを張ってみました。
ソフトシールというのは、片側に化学繊維の毛が貼ってあり、
裏側は粘着シールになっています。
それを切って、杼の内側に貼ると、
糸に柔らかくブレーキをかけることができます。
昔は猫の毛を貼ったらしいです・・・

思った通り、とてもいい感じに緯糸が通りました。
拡大すると、こんな感じです。

小管はスーパーで買ったストローを半分にきったもの。
小管の丸い玉のかわりに、厚紙を丸く切って入れて、
糸がからまないようにしてあります。
少しの工夫で織りやすくなったり、仕上がりがきれいになったり・・
そんな小さな工夫を考えるのが、結構好きです (^^;)
03.08.2016
展示会のお知らせ
展示会のお知らせです。
「季節のしたく*卯月」
3月31日(木)~4月10日(日) (4月3日休廊)
JR京浜東北線 大森駅 東口徒歩5分にある
「Gallery FIRSTLIGHT」 にて
バッグの「ocomoco」さん、
アクセサリーの「サクラサク」さんとの三人展になります。


(画像をクリックすると大きくなります)
今回は「studio ventvert」の名前で出ています。
春夏もののシルクと麻のストールがメインになります。
今年は諸事情により、
夏の文化村クラフトコレクションには参加できそうにないので、
この機会にお立ち寄りいただけるとうれしいです。
03.20.2016
仕上げ作業
03.26.2016
ちょっと地味系
31日から大森の Gallery FIRSTLIGHT にて
「季節のしたく*卯月」展が始まります。
満開の桜の中での展示会になりそうです \(^o^)/
きょうご紹介するストールは、少し地味な感じです。
1点目はエンジュで染めたきれいな黄色に
縦横に渋めの色を入れました。
大人の黄色です。
こちらは手紡ぎ糸の割合が多いので、見た目より暖かいかも・・

2点目は上品な感じのベージュ。
こちらは緯糸が野蚕のゴールドムガシルクです。
きれいなだけのベージュではなく、野性味も透明感もあります。

3点目は栗の皮で染めて鉄媒染して出たグレーを緯糸に使いました。
いろいろなシーンで使えそうなきれいなグレーです。

次回は麻のストールをご紹介しますね。
03.30.2016
麻のストール
暖かくて、桜がいっせいに咲きそうな陽気です。
本日午後、「季節のしたく*卯月」展の搬入に行ってきます。
(*在廊日時はホームページに掲載いたしますので、ご確認ください。)
遅くなってしまいましたが、麻のストールを何点かお見せしますね。
こちらは大判で45x190cmあります。
同じ大和藍で染めてありますが、濃淡で色違いに・・・
濃い青のほうは、地の緯糸にきなりの糸を使っているので、
少しグレーがかっています。

次は30cm幅のタイプで、細い縞のボーダー。

こちらは色違いです。
青の部分は、濃い色も薄い色も、大和藍で染めています。
こちらのグレーはヤシャブシで染めたもの。

最後は、白ときなりの糸を使った40cm幅のストール。
上の4点は単糸を2本撚り合わせた双糸、
こちらの糸は単糸を使っているので、
少し質感が違います。

麻は数が少ないので、ご興味がある方はお早めにどうぞ。
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