03.03.2016
たかが杼、されど・・・
お天気もよく暖かで、穏やかなひな祭り日和ですね。

今シーズン初めての麻を織り始めました。
麻糸は摩擦に弱く、ほとんど伸び縮みしないので、
シルクやカシミアとは違った工夫がいります。
特に今回使っているのは細い単糸なので、毛羽立ちもあり、
とても切れやすいです。
伸び縮みしないので、経糸のテンションは高めにしています。
摩擦に弱いので、筬が行き来する回数を減らすために、
こまめに経糸を繰り出すようにします。
緯糸を通すときも、糸の出方や引っぱり具合に気をつけます。
シルクを織るときは杼(ひ)の下に手を添えて
緯糸のテンションを加減していますが、
麻糸の場合、それでは引っ張られすぎるようなので、
杼に「ソフトシール」というものを張ってみました。
ソフトシールというのは、片側に化学繊維の毛が貼ってあり、
裏側は粘着シールになっています。
それを切って、杼の内側に貼ると、
糸に柔らかくブレーキをかけることができます。
昔は猫の毛を貼ったらしいです・・・

思った通り、とてもいい感じに緯糸が通りました。
拡大すると、こんな感じです。

小管はスーパーで買ったストローを半分にきったもの。
小管の丸い玉のかわりに、厚紙を丸く切って入れて、
糸がからまないようにしてあります。
少しの工夫で織りやすくなったり、仕上がりがきれいになったり・・
そんな小さな工夫を考えるのが、結構好きです (^^;)
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